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7話-2 帰る家。

last update Date de publication: 2025-04-11 20:00:56
リリーシャの命令通り、台所周りとここの窓拭きをしっかりとして終え、

家令であるラズールに図書室までの案内と扉の鍵を開けてもらい、はたきで掃除を始める。

すると気になる分厚い料理の本を見つけた。

帝都の本屋の時は興味があったものの、結局読まずに終わってしまった。

だからこの本は少しだけでもいいから読んでみたいけれど、

(勝手に見たらだめよね…………)

そう息を吐いた時だった。

ラズールが古い本棚から料理の本を取り、なぜか自分に手渡す。

「あ、あの?」

「好きなだけ読んで良いですよ」

「あ、ありがとうございます」

フェリシアはお礼を言って、本を開いた。

するとページを捲(めく)る度に知らない豪華な料理ばかりで驚く。

「フェリシア様はほんとうに何事にも熱心ですね」

「貴女のような人がエルバート様の花嫁候補に選ばれて良かったと心から思います」

そんなふうに初めて言われ、気恥しい。

けれど、自分もブラン伯爵邸の家令と執事長を任されているのがラズールで良かったと心から思った。

そうして図書室の掃除も終え、中庭に向かうと、

長い前髪に、髪を三つ編みして丸く透明な宝石がいくつも煌いた紐で一つに束ねたお
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